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甲状腺機能亢進症

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甲状腺機能亢進症とは、甲状腺から分泌されるホルモンの分泌量が増加する疾患です。
甲状腺ホルモンは代謝に密接に関わっており、元気や食欲、毛質などに大きく影響します。
この病気はネコちゃんに多く認められます。

甲状腺の過形成や腫瘍(甲状腺腺腫や甲状腺癌など)が原因となります。

症状

代謝が異常に亢進するため、食欲があるのに痩せてきた、水をよく飲む、尿の量が増えた、興奮しやすい、眼がギラついている、毛艶が悪い、嘔吐する、便がゆるい、呼吸が荒いなどといった症状が見られます。

その他、心肥大や肝障害を引き起こすなど、他臓器へも強く影響します。

甲状腺機能亢進症
時々嘔吐し、痩せてきたとの主訴で来院されたネコちゃんです
脱水し、毛艶が落ちています。

治療

基本的には甲状腺ホルモンの合成を阻害する薬の内服が選択肢となります。
厳密な食事管理が可能であれば、甲状腺ホルモンの材料となるヨウ素を制限した療法食も選択肢の一つです。

内服薬投与時には副反応(元気の低下、顔を痒がるなど)がみられることもあるため、定期的にホルモン濃度を測定し、 投与量の調整を行う必要があります。
また、甲状腺機能亢進症により隠れていた腎臓病が顕在化することがあり、その場合にも状態に合わせて治療を調整します。
写真のネコちゃんの場合も腎臓病が隠れていたため、バランスをとりながら両方の治療を行っています。

その他、甲状腺腫瘍が原因の場合には化学療法や手術が適応となることがあります。
高血圧や頻脈が顕著な場合には、降圧剤や抗不整脈薬などが適応となることがあります。

甲状腺機能亢進症
治療を開始し、約5ヶ月後の写真です。
嘔吐の頻度は顕著に減り脱水も改善され毛艶も改善しています。

この病気はお年をとったネコちゃん達でよくみられます。
しかし、その病態から、ネコちゃんはよく吐くものだと思ってしまったり、元気や食欲が落ちないために病気だと気づかれない場合もよくあります。
実は水面下でその他の臓器への悪影響が進んでいる可能性もあるため、ご注意頂きたい病気です。
治療方法のある病気であり、治療によって健康に長生きすることに繋がるため是非一度ご相談下さい。

なお、当院では甲状腺ホルモン濃度が院内で測定可能であり、結果も直ぐにお伝えが可能です。
心配を抱えて過ごす時間が短くて済むため、飼主様方にもご好評頂いています。

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当院は飼い主様とペットに親しまれ信頼されるホームドクターを目指しております。
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