膿胸

呼吸が苦しそうとのことで来院されたネコちゃんですが、胸の中に膿が溜まっていました。

胸の中には通常ほとんど液体がなく、胸腔という肺が膨らむためのスペースが存在しています。
このスペースに膿が溜まってしまうのが膿胸という病気です。
胸腔が液体で満たされるため肺がうまく膨らむことができず、呼吸が苦しくなってしまいます。

原因は様々ですが、ネコちゃんの場合はケンカなどの外傷によるものが大半です。

症状

呼吸が荒い、胸やお腹を大きく動かして呼吸している、舌の色が真っ青(チアノーゼ)、ぐったりしている、熱がある、など

診断

まずは、十分に酸素を取り込んでもらいながら、胸に直接針を刺して膿を抜き、洗浄します。
細菌の増殖や更なる膿の産生を抑えるため抗生剤を投与します。
麻酔をかけて胸の中の洗浄や、膿を掻き取ったり、胸にチューブを設置することもありますが、この子の場合は幸いにも膿の再貯留が僅かであったため内科治療で回復に至りました。
しばらくは抗生剤の飲み薬が続きましたが、現在は再発もなく元気に過ごしてくれています。

膿胸
胸の中に液体が溜まり真っ白になっています
膿胸
超音波検査でも心臓の脇に液体が溜まっているのが明らかです
膿胸
ドロドロの膿が約150mlも溜まっていました
膿胸
膿を抜去した後のレントゲンです
肺が膨らみ呼吸も楽になりました

お外に出るネコちゃんは、他の動物とのケンカや怪我などが原因となり、この病気になってしまう可能性があります。
体の表面の傷は治ったように見えても、体の中で病態が進行している可能性もあるため、お外に出るネコちゃんの元気がない場合などには早めに病院にご相談下さい。

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