前立腺疾患

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前立腺の疾患はわんちゃんの男の子に起こる病気で、特に去勢していない子が高齢になったときに起こりやすい疾患です。

前立腺は膀胱のすぐ後ろで尿道を取り囲むように位置しています。この前立腺は精巣から分泌されるアンドロジェンとエストロジェンという性ホルモンによって大きさや機能が調整されています。

これらのホルモン濃度や感染の有無などにより、前立腺には様々な病態が存在します。

前立腺肥大
高齢化に伴い、上記のような性ホルモンの分泌異常が起こることで前立腺が肥大する病態です。

前立腺嚢胞
肥大した前立腺内部で構造が徐々に変化し、分泌液や出血に伴う液体が貯留した袋が形成されます。

前立腺炎
前立腺は尿道と密接に関わっているため、尿から細菌が感染して炎症を起こすと前立腺炎となります。

前立腺膿瘍
前立腺の細菌感染が重度となり膿が溜まった状態で、命にも関わる厄介な病態です。

前立腺疾患

出典:日本ヒルズコルゲート株式会社

症状

大きくなった前立腺が、直腸の圧迫や尿道の狭窄を起こすことによる、排便や排尿困難が見られます。
(おしっこやうんちをする時に痛がる、鳴く、震えるなど)
病態が進行すると血尿や膿尿、感染による発熱や痛み、歩き方がおかしいといった症状もみられることがあります。

前立腺膿瘍が形成されている場合には、敗血症や、破裂によって命に関わることもありえます。
こうした重症化が起こりえるため、前立腺膿瘍の死亡率は20〜50%と非常に高いと言われています。

前立腺疾患
X線検査です。
腫大した前立腺が確認できます。
前立腺疾患
超音波検査です。
前立腺内に黒い袋(嚢胞)がいくつもみられます。

治療

前立腺肥大や、感染を伴っていない前立腺嚢胞は去勢手術によって縮小が見込めます。
嚢胞に対しては体の外から針を刺して中の液体を吸引することもあります。
感染が無く、去勢手術が困難な場合には性ホルモンを抑える薬の投与を行うこともあります。

感染を伴っている場合には抗生剤の投与が必要になります。
ただし、前立腺は元々抗生剤が届きにくい場所でもあるため少々厄介です。
膿瘍が形成されている場合には外からの抗生剤投与だけでは不十分なことがあり、お腹をあけて膿を除去する手術が必要となることもあります。
ただし、それでも完全な排膿が困難なこともあるため、本当に厄介な疾患です。

前立腺の病気は、去勢手術によりその発生率を大幅に減らすことが可能です。
お年をとってから命に関わる病気を患うリスクを減らすため、去勢手術をご検討下さい。

また、頻繁に見られる病気ですが、しっかりとした治療が必要な病気でもあります。
疑わしい症状がある場合にもまずは当院へご相談下さい。

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